令和5年5月7日(日曜日)
雨模様
大広重展
~東海道五拾三次と
雪月花 叙情の世界~
開催場所:米子市美術館
開催期間:令和5年4月7日~5月22日
出展作品:東海道五拾三次・名所江戸百景・雪月花・即興かげぼし尽くし・忠臣蔵など
特別展示:葛飾北斎・豊国・国貞
広重の魅力
・ただの風景画に非ず
・登場人物が主役
・臨場感にあふれる職業人画
・色(広重ブルー)と遠近感
東海道五拾三次
鞠子まりこ「丸子宿」
名物茶屋1833年(天保4年)
※初版「鞠子」→「丸子」
お江戸日本橋から20番目の宿場町
茶屋「丁子屋」の現所在地
静岡市駿河区丸子7丁目
一枚の浮世絵に奥深い物語がありました。
時代背景と登場人物・名物・名所・伝説…
一枚一枚にストーリーがあり、時間を忘れ見入ってしまいます。
創業1596年(慶長元年)の自然薯料理屋「丁子屋ちょうじや」
背中に乳吞み児を背負い、客に「とろろ汁」を振舞うお店の女将さん 看板には「名物とろろ汁」とある。
とろろ汁をすする客は、弥次さん喜多さんらしい。
十返舎一九の「東海道中膝栗毛」は1802年頃刊行の娯楽滑稽小説で、鞠子宿でとろろ汁のシーンがある。
「けんかする 夫婦は口を とがらせて とんびとろろに すべりこそすれ」
丁子屋の創業は戦国時代のクライマックス「関ヶ原の戦い1600年」以前で、四百有余年経った現在でも同じ場所で営業を続けていることに驚くばかり!
「梅若菜 丸子の宿の とろろ汁」
江戸時代の俳人 あの松尾芭蕉が1691年に弟子の旅の、はなむけに道中の多幸を祈り送り出した句です。
この梅の花が「鞠子」画に描かれています。
煙管を咥え、長い棒と菰(こも)を肩に宇津野峠へ向かう農夫らしい。
丁子屋に自然薯じねんじょを納め、腰巾着袋が膨らんでいるので、良い値段で納めたのかな。
色々と想像が膨らみます。
見学記念撮影編
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